カッティングステッカーの特性・制作風景

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カッティングシートで作成するステッカーとは一体どういった物でしょうか?

カッティングシートとは(株)中川ケミカルが販売している塩ビ・マーキングフィルムの商標です。その名が浸透して、現在はマーキングフィルム=カッティングシートで広く認識されているところがあります。
同社製品をメインに扱ってはおりませんが、一般的で分かりやすいため当店でもカッティングシート、またはカッティングステッカーと呼称しております。
いわゆる印刷ステッカーやシール等とは少し違う物なので、特性をご理解の上ご注文ください。

カッティングシートの写真

完成した製品。お客様への納品の状態です。ピンクのロゴ部分が貼り付け対象物に残る部分です。
表面には貼り付けの際に必要となる透明の「転写用フィルム」をすでに貼り付けております。


転写用フィルムを台紙から剥がします。デザインが一緒に貼りついてきます。


対象物に貼ったら上からよく擦り圧着し、貼れているか様子を見ながら透明の転写フィルムを取ります。

貼り付け完了です。棚に貼ってみました。
こちらはとても簡易的な貼り方なので詳しくは下記ページをご覧ください。

製作工程のご紹介

カッティングシートの写真

写真は当店取り扱いラメタイプの一部

カッティングステッカーとは、一般にカッティングシートと言われる粘着フィルムをカッティングプロッターという機械でカットして作成します。

カッティングシートによるステッカーの一番の特徴はデザインに関係ない部分は一切残らないということです。 最終的にはそのデザインや文字のみが残るため、貼り付け場所の素材を最大限生かすことの出来るステッカーで、切り文字ステッカー等とも呼ばれます。

illustratorスクリーンショット

カッティングシートに出力するデータはAdobe Illustratorで製作します。PC版のみとなりますが、フリーソフトのご紹介もしておりこちらでもデータ作成が可能です。
トレースが必要な場合は手作業で丹念に丁寧に仕上げて行きます。もしお送り頂いた原稿の状態が良ければ自動トレースを併用してデータ作成に掛かるコストを抑えます。ここで制作するデータが製品の善し悪しを左右するので妥協は許されません。市販のフォントでも細部を見るとデータの乱れなどがあったりするのでチェックし必要であれば手直しをします。また実際に制作してみて完成度をチェックすることもあります。お客様にデータをご用意頂いた場合にも一通りチェックは致しますが、基本的にはそのままの出力なのでデータの乱れなどにご注意ください。

カッティング出力

任意の色のカッティングシートをカッティングプロッターにセットし、データを出力します。出力したら後はカッティングプロッターが勝手に動いてくれます。彼が何をするのかと言うと、カッティングシートに製作したデータ通りの切れ目を入れてくれます。当店一番の働き者です。
素材によって厚みや硬さなどが違うため、素材にあった設定が必要です。当店ではそれぞれの素材に合わせた微妙な設定を行い最適な状態でカットできるよう常に気を遣っております。

カッティングプロッターのおかげでカッティングシートにデータ通りの切れ目が入りました。後はひたすら人による手作業です。不必要な部分を剥がし、デザインを露出します。小さい文字の場合などは気を付けてカス取りを行います。
素材やデザインによって作業性が異なり機械化ができない部分です。集中力が必要で神経を使う作業です。

カッティングステッカー自体は上記の段階で制作が完了しています。しかしこのままでは、一文字ずつがバラバラになっており任意の場所にデザインを維持したまま貼付ける事が出来ません。そこで必要になるのが「転写用アプリケーションフィルム」です。これを文字の上に貼ると、1枚のステッカーとして貼り付けることが可能になります。

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